伝統的な農作物を最新の栽培技術と品質管理を組み合わせた
最高品質の山椒を生産。
ものがたり
「香辛料のダイヤ」を、
もう一度。
かつて日本でそう呼ばれた山椒がありました。私たちはその香りを標に掲げ、日本の品種を四川の山に迎え入れ、苗から育てることから始めました。これは、一粒の実をめぐる十余年の記録です。
標は、有馬山椒。
三百年の歴史が教えてくれた、山椒のあるべき姿
兵庫・有馬温泉の山あいで育つ有馬山椒は、三百年余りの歴史を持つ日本山椒の名品です。その希少さと香りの高さから、かつては「香辛料のダイヤ」と呼ばれ、料亭の料理人たちに珍重されてきました。
私たちが山椒づくりを始めるとき、最初に決めたのがこの標です。旬のわずかな時期に手で摘み取り、鮮度が落ちる前に加工する。山と人が一体になって初めて生まれる香りを、日本の食卓に毎年、同じ品質で届けたい——その一心でした。
ただし、有馬山椒は希少ゆえに量が限られます。私たちはその香りの系譜を受け継ぐ日本の優良品種を探し求め、中国・四川の山に栽培の地を定めました。有馬の職人が守ってきた「香りで勝負する」という思想を、栽培から加工までの工程すべてに据えています。

日本のサンショウを、四川の山に。
三つの日本品種。
朝倉・ブドウ・颯門 — それぞれの性格を、山で見極める

実山椒の主役
朝倉(アサクラ)
青実の香りの強さで知られる品種で、初夏の実山椒の主力です。5〜6月のわずかな旬に手摘みし、収穫当日のブランチングと急速冷凍で、摘みたての青い香りを封じ込めます。乾果の原料としても多用しています。
旬:5–6月(青実)用途:生果・乾果

房なりの実
ブドウ
名のとおり、ぶどうの房のように実がぎっしりと付く品種です。収量に恵まれ、果皮がしっかりしているため、乾燥果実の原料として安定した品質を確保できます。アサクラと並ぶ乾果の柱です。
旬:7–8月(乾燥果実)用途:乾果

香りの探究
颯門(ハヤト)
香りの質をさらに高めるために迎え入れた品種です。四川の気候・土壌への適性を研究所とともに見極めながら、栽培を進めています。秋には完熟の赤山椒として、山椒粉・山椒油の原料にもなります。
旬:9–10月(赤山椒)用途:乾果・加工品
四川の山で、手で摘む。
綿陽・九茶里基地と紅石基地 — 四川霓虹山椒農業科技が運営

基地があるのは、四川省綿陽の山あい。九茶里基地1,500亩と紅石基地160亩、合わせて1,860亩(約124ha)の自社農園を、四川霓虹山椒農業科技が管理しています。昼夜の寒暖差と山の風が、山椒の香りを育てます。
収穫はすべて手摘みです。棘のある枝から一粒ずつ、房を傷めないように摘み取る作業は、機械では代えられません。摘んだ実はその日のうちに山のそばの加工場へ運ばれ、鮮度を保ったまま次の工程へ進みます。
土壌はGB15618-2018の基準に照らして管理し、灌溉水は25項目の検査を実施。山の環境そのものを、品質の一部として記録し続けています。九茶里基地1,500亩紅石基地160亩自社基地 合計1,860亩(約124ha)収穫すべて手摘み土壌GB15618-2018 適合管理灌溉水25項目検査
研究所が、木を育てる。
綿陽山椒農業研究所 — 四川省農科院と共建
品種の良さは、苗の段階で決まります。私たちは四川省農業科学院と共同で綿陽山椒農業研究所を設け、日本品種の四川への適性研究と品種改良、接ぎ木技術の確立に取り組んでいます。
接ぎ木によって、香りの強い穂木の性質をそのまま次の木へ受け継ぐことができます。2024年は12.5万株の接ぎ木苗を育成し、基地の植栽とあわせて、安定供給の土台を築きました。
品種改良と接ぎ木
朝倉・ブドウ・颯門の特性を活かす接ぎ木技術を研究所で確立。選抜した穂木から育てた苗は、香り・実付き・病害抵抗性の面で均質な成木へと育ちます。
12.5万株接ぎ木苗(2024年)
3品種朝倉・ブドウ・颯門
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日本国内引渡に対応。仕様書・検査報告書もご用意しています。まずはお気軽にご連絡ください。